元レスリング選手、吉田沙保里さんは「霊長類最強女子」の異名を持っています。
大会では”高速タックル”を武器にオリンピック3連覇を含む、16大会連続の優勝をしています。
これだけの成績を残した吉田沙保里さんの、名言が語る勝利の秘訣は何でしょうか?
数々の試練を乗り越えてきたからこそ心に響く名言や、吉田さんの人柄が現れる面白い名言までみていきましょう。
- 吉田沙保里、面白い名言集!
- タックルを極めた吉田沙保里、感動の名言集!
- 「最後にわたしの手が上がっていればいい」
- 「負けないことより、自分のスタイルを貫いて勝つことにこだわりたい」
- 「弱虫で泣き虫で甘ったれで、いつも誰かと一緒にいないといられないくらい寂しがり屋」
- 「無心になって努力すると心が強くなる」
- 「実力が互角の中で確実に勝つためには、弱点一つも見過ごしてはならない。」
- 「イヤなことばかりを見つけようと思えば、どんどん見つかります。そうならないように気を付けているのです」
- 「自信を作るために目標を口に出して退路を断つ」
- 「人生、楽しんだ者勝ちですよ!」
- 「たくさんの人に応援してもらったのに銀メダルで終わってしまって申し訳ない。日本選手の主将として金メダルを獲らなければならないと思っていたのに、ごめんなさい。とりかえしのつかないことになってしまって……」
- 「負けた人って、こういう気持ちだったんだな」
- 「夢追い人」
- まとめ
吉田沙保里、面白い名言集!
吉田沙保里さんの面白い名言を集めてみました。
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「かわいい外国人選手と戦う時は、燃えますね。『よし、ブン投げてやる!』って。」
「海外にはときどき、美形で手足が長くてスタイルのいい、モデルみたいな選手がいるんですよ。
そういうときは燃えますね、『よし、ブン投げてやる!』ですよ」と語っています。
吉田さんは笑いを取るのがうまいですよね。
自分からすすんで笑われ者になるプロ意識がすごいなと感じました。
実は吉田さんも足が細くてとてもきれいなんです。
筋肉もすごいので、モデルみたいなスタイルとはいきませんが、私は鍛えられたきれいでかっこいいスタイルだと思っています。
「私のタックルをみんな研究して対策するから、全員タックルで倒した。」
世界中から研究しつくされ、ライバルたちは ”自分から攻めず守りに徹し、カウンターのみを狙う”という結論を出し、吉田さんに挑んだそうです。
吉田さんは研究されたことにより、「戦いにくくなった」と言っていますが、やることは一つ「タックルで攻めて勝つこと」、それが指導者のお父さんの教えだったと言います。
世界中のライバルからずっと追い続けられ、吉田さんのプレッシャーは相当なものだったのではと思います。
それでも明るく「タックルを研究されたから、全員タックルで倒した」と言って、笑いに変えられることが一流なんだなと感じました。
「”盲腸VS骨折” で骨折が勝った」
大会の1カ月前に、練習中に骨折して、手首の骨に3本のボルトを入れる手術を受けた吉田さん。
お父さんに出っ張っている部分を病院で切ってもらって、試合に出るように言われたそうです。
病院の先生に将来、片手しか使えなくなるかもしれないと言われても、お父さんに怒られるほうが怖くて、ボルトを切ってもらって大会に出場したというのです。
私は書籍で読んでびっくりしました。
普通なら、選手生命がかかっている訳ですから、しっかり治してリハビリやトレーニングを重ねて復帰するものですよね。
吉田さんのお父さんはどうしてそのように言ったのでしょうか。
「テーピングを巻いて試合に出て、右手だけで戦って優勝しました。
実は対戦相手も盲腸を薬で散らして出場していて、“盲腸VS骨折”で骨折が勝ったという(笑)。
父の教えである「攻める」をまさに実践しましたね」と語っています。
吉田沙保里さん恐るべしです。
決勝は盲腸VS骨折でしたが、その前に何戦かしている訳ですよね。
勝ち進んで優勝したのは本当にびっくりですし、ある意味前人未到で、『霊長類最強女子』にふさわしいエピソードだなと思いました。
「私、本当に女に生まれて良かったと思っています。男だったらきっと試合で何人か相手を殺してますね」
吉田さんは「卑怯でもなんでもない。
ケガをしたのは自分の責任だし、棄権せずに出てきたのは、戦えるってことでしょ。
レスリングという格闘技の勝負に優しさは邪魔」と語っています。
確かに相手を殺しかねない勢いだなと思ってしまいました。
前述しましたが、吉田さん自身も骨折しボルトが入った状態で優勝していますし、言葉に信頼と重みがありますね。
「6回告白して6回断られた」
高校生のとき、キンちゃんという野球部の子に告白したそうです。
「恋人という感じではちょっと考えられない」と言われたそうです。
吉田さんは「振られたけど、向こうの態度も変わらず仲がいいということは、もしかしたらOKかも」ともう一度告白、そして撃沈を6回繰り返したとのことです。
吉田さんは恋愛に対しても、一直線に攻める姿勢はレスリングと同じなのが面白いなと思いました。
お相手の方は、スポーツ報知の取材に応じていて、記事を読むと「嫌いだったわけではなく、レスリングの邪魔をしたくない、自分とは違う世界の人だ」と考えていたそうです。
「素顔のさおちゃんは…皆さんがテレビで見るまんまです」とも語っていて、とても仲がいいんだなと思いました。
タックルを極めた吉田沙保里、感動の名言集!
ここでは、吉田沙保里さんの心に残る感動の名言を紹介します。
「最後にわたしの手が上がっていればいい」
「反則をしなければ、どんな勝ち方でも勝ちは勝ち。
気持ちのいい勝ち方やそうでない勝ち方もありますが、結局は勝てればいいのです」と語っています。
とことん勝ちにこだわってきた、吉田さんらしい言葉だと思います。
ケガをしても常に全力で挑む姿勢がかっこいいなと思いました。
「負けないことより、自分のスタイルを貫いて勝つことにこだわりたい」
「試合で追い込まれても最後まであきらめず攻め続けること。
それがわたしのスタイルであり、競技者としてのプライドです」と言っています。
吉田さんの得意技は”高速タックル”です。
自分のタックルに自信がないと、この言葉は言えませんね。
3歳からずっと練習してきたとのことですから、そうとう努力してきたのだろうと思います。
吉田さんは「自分のスタイルを貫くことで、試合で不安になったとしても”わたしには、タックルがある”と思える」とも言っており、今までの努力が自信につながってるんだと感じました。
「弱虫で泣き虫で甘ったれで、いつも誰かと一緒にいないといられないくらい寂しがり屋」
吉田さんは「わたし自身、自分を強くてすごい人間だなんて、まったく思えません」と言っています。
この本には、勝つために強くなるために意識している”心を強くすること”が書かれています。
吉田沙保里さんは「”最弱”なわたしの”最強”な心の作り方、ぜひ読んでみてください」と書かれています。
私は、いつも笑顔で元気な姿で、試合でも強いことを証明している吉田沙保里さんが、弱虫泣き虫だったなんて知りませんでした。
いろんな試練を乗り越え、心を強くしてきたんだろうなと思いました。
「無心になって努力すると心が強くなる」
「体は鍛えれば強くなります、でも心は簡単には強くなりません。
心が強くないと体がついてこない。
はじめに目標を定め、そこに向かって何か月間かでも何週間かでもいいからあるいっとき、無心で努力し、とことんやり抜く。
その間に心も強くなる」と語っています。
心を強くするには、目標に向かってブレずに突き進むことが大切なんだと思いました。
吉田さんは「無心になって努力していると、周りの雑音も気にならなくなる」とも語っていて、
周りに惑わされず、やるべきことをやってきたんだろうなと思います。
「実力が互角の中で確実に勝つためには、弱点一つも見過ごしてはならない。」
小食で偏食だという吉田さん、「小食でも偏食でも、勝てればいい。
一つくらい弱点があっても実力と経験で補えば勝てる」と思っていたそうですが、貧血になったのをきっかけに食事の徹底管理をしたそうです。
泣きながら食べることもあったと語っています。
私は吉田さんが小食だとは知りませんでした。
勝手なイメージでなんでも出来る、なんでも食べられると思っていました。
「万全に万全を期しても、勝負はどうなるかわからない。
実力が互角の中で確実に勝つためには、弱点一つも見過ごしてはならない」と、徹底的に弱点を克服しようと努力していて、それが勝利へつながっているんだろうなと思います。
「イヤなことばかりを見つけようと思えば、どんどん見つかります。そうならないように気を付けているのです」
「不安だったり落ち込んだりする気持ちをなくすことはできないので、それをムリに変えるよりは全く別の楽しいことを考えたほうがいい」と言っています。
アンパンマンの作者、やなせたかしさんも同じことを言っていました。
「悪いように考えてしまいがちだから無理に考えないようにする。
過去のことをいくら考えてもしょうがない。
なるべく楽しく、なるべく面白く生きる」と言っています。
年齢が違う2人ですが、同じような考え方をしていて、悔しい思いやイヤな気持ちをたくさん経験しながらも前向きに生きてきたからこそ、こういう言葉が出てくるのかなと思いました。
『やなせたかし』さんはスポーツ選手ではありませんが、落ち込んだ気持ちを元気にしてくれる名言がたくさんあります。
やなせさんの記事もありますので、良かったらそちらもご覧ください。

「自信を作るために目標を口に出して退路を断つ」

「人生、楽しんだ者勝ちですよ!」
海外で暮らしているお子さんたちへメッセージを求められた時に語っています。
「一度きりの人生だから何にでも挑戦してほしい。
”やりたいことが特にない”という人も、何かしら目標は作れると思うんです。
それに向けて少しずつ頑張れば確実に前進できます」と言っています。
私は、この「人生、楽しんだ者勝ち」という言葉が好きです。
私自身もいろいろな仕事や体験をしてきました。
やるからには楽しく出来たらいいと思いますし、楽しいと辛いことも我慢できますしね。
吉田さんは、レスリングを楽しみながら目標に向かって前進していったんだろうなと思いました。
「たくさんの人に応援してもらったのに銀メダルで終わってしまって申し訳ない。日本選手の主将として金メダルを獲らなければならないと思っていたのに、ごめんなさい。とりかえしのつかないことになってしまって……」
15年無敗を守り抜いてきた吉田沙保里さん、号泣しながら言いました。
私はテレビで見ていて、その時のアナウンサーが「そんなことは誰も思ってないと思います。
日本中で拍手を送ってくれていると思います。
素晴らしい銀メダルでした」と言ったのを見て泣いてしまいました。
想像できないほどの練習と、とてつもないプレッシャーと戦い、15年間世界一を守り続けてきたんだろうなと感じたからです。
吉田さんは、レスリングが2020年オリンピック競技から除外されることが決まったときに、自分の練習をしながら、オリンピック復活の活動を懸命におこなっていました。
リオのオリンピックを控えながら、テレビ番組やイベントの出演、署名運動などに尽力しました。
自分の練習だけに専念できていたら…と思ってしまいますね。
「負けた人って、こういう気持ちだったんだな」
リオのオリンピックで初めて2番目の表彰台に上った時に思ったそうです。
「こうやって戦う仲間、競い合う仲間がいたから、頑張ってこれたんだなと、負けて知ることができた」とも語っています。
私はこの言葉を聞いて、206試合も無敗だったからこその言葉だなと思いました。
漫画『スラムダンク』の山王工業の堂本監督の名言に「”負けたことがある”というのが、いつか大きな財産になる」というのがあります。
山王工業は湘北高校に負けるまで、現在の3年生の入部以来、無敗でインターハイ3連覇を成し遂げ、高校バスケットボール界の頂点に君臨していました。
負けて得るものが必ずあり、自分を成長させてくれるものなのだと思います。
『スラムダンク』は山王工業の監督の他にも、名言の宝庫です。
その中で私が好きな『三井寿』の名言をまとめた記事がありますので、良かったらご覧ください。

「夢追い人」
大切にしてきた言葉は?と聞かれ、「夢追い人」と答えています。
吉田さんは書籍やインタビューで”夢や目標を追うこと”の大切さをたくさん語っていました。
私は、吉田さんが人生をかけて、それを実現してきたと思っています。
そして、自分だけでなく、みんなにも夢を追いかけてほしいと思っているんだろうなと感じています。
吉田さんはきっと、これからも夢や目標に向かって挑戦していくと思います。
まとめ
ここまで吉田沙保里さんの名言をみてきましたが、いかがだったでしょうか。
彼女の生き方や人柄を表すように、心に響く感動の名言や面白い名言がたくさんありましたね。
私はアスリートとしてだけではなく、人として尊敬しています。
目標に向かって自分を信じて、自分のスタイルを貫くことや、日々の努力を自信に変え、落ち込んだときも前向きに行動することが勝利へつながっていくんだと思います。
吉田さんの書籍を読むと、彼女の存在自体が文章一つ一つに説得力を与えているなと感じます。
皆さんもぜひ読んでみてください。
数々の試練を乗り越えてきたからこそ、吉田さんの存在は大きな励みになりますね。
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