【天は赤い河のほとり】ネフェルティティの名言集|割れた黒玻璃と、片目の胸像

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天は赤い河のほとり ネフェルティティ アニメ、漫画の名言

※ この記事は作成過程で一部AIツールを活用していますが、運営者独自の視点や考察を交え、責任を持って内容を確認・編集したうえで公開しています。

 

 

エジプトの王妃ネフェルティティ――教科書にも載るほど有名な胸像は、なぜか左目だけが彫られていません。

ベルリン美術館に所蔵され、1912年の発見以来、左目がない理由は今もわかっていないとされています。

漫画『天は赤い河のほとり』は、この史実の謎に、独自のドラマチックな解釈で進んでいきます。

物語の中で丁寧に張られていた伏線。

その伏線は、ネフェルティティがまだ「タトゥーキア」と呼ばれていた頃――ミタンニ王国の王女で、黒太子のたったひとりの姉だった頃までさかのぼります。

黄金と引き換えに売られるようにしてエジプトへ嫁ぎ、誰にも守られないまま王太后にまでのぼりつめた女性は、なぜ自分の胸像に「片目でいい」と言ったのか。

タトゥーキアからネフェルティティへ――ひとりの女性が生き延びるために口にした言葉を、順番にたどっていきます。

#ネタバレあり

天は赤い河のほとり(6)
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この記事を書いた人
ガッカ

中学生の頃、名言に魅せられて早30年。毎日名言を探しています。大好きなマンガやアニメを中心にスポーツ選手や声優の心に響く名言を紹介します!

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  1. ネフェルティティ(タトゥーキア)ってどんな人?|『天は赤い河のほとり』で名言を残す黒太子の姉
  2. 青鹿の間で見せた黒太子の本音|姉タトゥーキアへの想いがにじむ名言
    1. 「オリエント一の美貌を謳われたタトゥーキアと こんな小娘を見誤るなんて どうかしている」黒太子(6巻)
    2. 「女はどこにいても したたかに生きてゆく 権力と黄金の甘さをすってかしこに肥大してゆくものだ」黒太子(6巻)
  3. 『天は赤い河のほとり』ネフェルティティの名言|王太后として現れた女性
    1. 「ほう『ナプテラ』とな エジプト風に発音すれば『ネフェルタリ』 『最も美しき者』『最良の者』の意味 将軍にとってその娘は最良で最も美しいか?」(21巻)
    2. 「現王家の血など必要とせぬ 自らの力だけで 王位を手に入れる そう受けとれるとは思わぬか?」(21巻)
  4. ネフェルティティの名言|「自分で築いた」と言い切った女性と、割れた黒玻璃
    1. 「王朝など関係ない! わたしのこの地位は わたしの手で築き上げたのだ このエジプトの王家が わたしを助けてくれたことなど一度もない‼」(22巻)
    2. 「こんなもの いつまでも持っていたら わたしはこの国では生きてこれなかった」(22巻)
  5. ネフェルティティと同じ言葉を口にした、もうひとりの「売られた王女」
  6. 失脚のあと、片目の胸像に残ったもの
    1. 「そのイヤリング… 失わずに持っておれば 今のわたしは変わっていたであろうか…? いや やはりわたしは このようにしか生きられなかったであろうよ だから わたしの胸像は 片目が似合いかもしれぬ――…」(22巻)
  7. 片目の胸像が語る、ネフェルティティという生き方
    1. 「わたしにはもう 姉はいない 存在(いる)のは エジプト王太后ネフェルティティ 必要なら戦うまで」マッティワザ1世(黒太子)(23巻)

ネフェルティティ(タトゥーキア)ってどんな人?|『天は赤い河のほとり』で名言を残す黒太子の姉

『天は赤い河のほとり』に登場するネフェルティティは、実はもともと「タトゥーキア」という名前でした。

ミタンニ王国の王女だった彼女が、のちにエジプトへ嫁いで「ネフェルティティ」と呼ばれるようになったのです。

まずは、簡単にプロフィールを整理してみましょう。

  • 名前:タトゥーキア(ミタンニでの名)→ネフェルティティ(エジプトでの呼び名)
  • 国:ミタンニ王国の王女
  • 家族:弟は黒太子(マッティワザ)=ミタンニの王太子
  • 父:トゥシュラッタ王(ミタンニ国王)
  • エジプトでの立場:アメンホテプ3世の側室→4世の正妃→ツタンカーメン王→アイ王→ホレムヘブ王を後ろで操る王太后

タトゥーキアは、ユーリと同じくらいの年ごろに、父・トゥシュラッタ王の命令でエジプトへ嫁がされました。

当時のミタンニはまだ弱い国で、大量の黄金と引き換えに、娘を年上のエジプト王・アメンホテプ3世に差し出したのです。


その後、3世が亡くなると、義理の息子であるアメンホテプ4世の正妃になり、4世の死後もツタンカーメン王を操って、エジプトで大きな権力を持ち続けました。

弟の黒太子が「女はどこにいても、したたかに生きてゆく」と語るほど、異国でたくましく生き抜いた人なんですね。


そして、弟の黒太子(マッティワザ)にとって、姉タトゥーキアの存在はずっと大きなものでした。

物語の中で黒太子が何人側室に迎えても、その心の中心にはいつもタトゥーキアさまがいる――側室のナディアがそう嘆く場面もあるほどです。

青鹿の間で見せた黒太子の本音|姉タトゥーキアへの想いがにじむ名言

後宮に入ったユーリは、ウルヒの策略にはまってしまいます。

「”青鹿の間”には入ってはいけない」と言われていたのに、ニセの書簡に騙されて、うっかりその部屋に足を踏み入れてしまうのです。

そこへ駆けつけたのが黒太子。

「小娘‼ この部屋に入ってはならぬと 聞かなかったのか‼」と剣を振りかざしますが、ユーリが部屋にあった服をまとっていたせいで、一瞬だけ姉のタトゥーキアに見えてしまい、手が止まります。

「オリエント一の美貌を謳われたタトゥーキアと こんな小娘を見誤るなんて どうかしている」黒太子(6巻)

これは、我に返った黒太子が心の中でつぶやく言葉です。

姉のことを「オリエント一の美貌」と言い切るあたり、黒太子の中でタトゥーキアがどれほど特別な存在なのかが伝わってきます。

側室のナディアも、「殿下のお心を占めるのは今もタトゥーキアさまおひとり」(6巻)と嘆いていました。

黒太子がなかなか正室を持たない理由も、姉の存在と無関係ではないのかもしれません。

その後、黒太子はユーリに、姉がどうしてエジプトに嫁いだのかを語り始めます。

「女はどこにいても したたかに生きてゆく 権力と黄金の甘さをすってかしこに肥大してゆくものだ」黒太子(6巻)

黒太子いわく、タトゥーキアはユーリと同じくらいの年ごろに、父・トゥシュラッタ王の命令で、大量の黄金と引き換えにアメンホテプ3世へ嫁がされたといいます。

それを聞いたユーリは、「そんなの かわいそう」(6巻)と素直に同情しますが、黒太子は「同情の必要などはない」と突き放すように答えます。

けれど、その突き放し方のどこかに、尊敬なのかあきらめなのか分からない複雑な想いと、言葉にできない寂しさのようなものが、にじんでいるように感じました。

古代神殿

『天は赤い河のほとり』ネフェルティティの名言|王太后として現れた女性

ユーリは、ラムセス将軍と結婚するふりをして、ようやくエジプトの王太后・ネフェルティティに会うチャンスを手に入れます。

名前を聞かれたユーリはとっさに答えられず、ラムセスが「ナプテラ」と名付けます。

「ほう『ナプテラ』とな エジプト風に発音すれば『ネフェルタリ』 『最も美しき者』『最良の者』の意味 将軍にとってその娘は最良で最も美しいか?」(21巻)

初対面の相手の名前を聞いただけで、瞬時にエジプト語での意味を読み解き、さらにそれを相手への皮肉に変えてみせます。

ラムセスが「そう思えばこそ妻に選んだのです」と答えると、ネフェルティティはすかさずこう切り返します。

「ほう わたくしはまた 一国の王妃として最適という意味かと思うたが」(21巻)

たった一言のやりとりの中で、相手の言葉尻を捉えては裏の意味に置き換え、会話の主導権を握り続ける。

このテンポの良さだけで、彼女がただの王太后ではないことが伝わってきます。

さらにラムセスが「王位を望んでいない証として、王家の姫との婚姻は辞退したい」と発言すると、周囲がハラハラする中、ネフェルティティは静かにこう言い放ちます。

「現王家の血など必要とせぬ 自らの力だけで 王位を手に入れる そう受けとれるとは思わぬか?」(21巻)

会場が一瞬でシーンと静まり返るほどの一言です。

ラムセスの発言を、王位簒奪の意思表明だと公然と指摘してみせる。

駆け引きの鋭さと、相手を追い詰める言葉選びに、彼女がこれまでどれほどの権力闘争をくぐり抜けてきたのかがにじみ出ていて、逆に興味を引かれました。

次の章では、そんな彼女の”力の源”がどこにあったのかが、少しずつ明らかになっていきます。

ネフェルティティの名言|「自分で築いた」と言い切った女性と、割れた黒玻璃

反乱がテーベに迫る中、ネフェルティティは一人こんなことを考えています。

「何人もの王(ファラオ)が代わった そんな中で権力を手に入れ維持するのが どれほど大変なことだったか この地位は誰にも渡さぬ‼」(22巻)

「王朝など関係ない! わたしのこの地位は わたしの手で築き上げたのだ このエジプトの王家が わたしを助けてくれたことなど一度もない‼」(22巻)

窮地に追い込まれたラムセスを手にかけようとする場面で放たれる言葉です。

エジプトの王家に嫁いだ身でありながら、「王家が守ってくれたことなど一度もない」と言い切っています。

ここには、彼女が王太后という肩書きをただ与えられたのではなく、すべて自分の力で勝ち取ってきたという強烈な自負がにじんでいます。

わたしはこのセリフを読むと、強さよりも先に、心細さのようなものを感じてしまいます。

頼れる相手がいないから、自分で自分を守るしかなかった人の言葉に聞こえるから。

 

この後、ユーリはネフェルティティに向かって、あるものを投げます。

ミタンニを出る時、弟のマッティワザ(黒太子)に残してきたイヤリングの片方――黒玻璃(くろがらす)です。

それを見たネフェルティティは、国を出る自分を必死で引き止める弟、そして「マッティ 愛してるわ」と言ってイヤリングを託した日のこと。

姉弟という枠を超えて想い合っていた、あの頃の記憶がよみがえります。

「こんなもの いつまでも持っていたら わたしはこの国では生きてこれなかった」(22巻)

けれど彼女は、その記憶を振り払うようにこう言い放ちます。

「男に守られ甘やかされた小娘にわかったような口はきかせん‼ 青臭いきれいごとなど 宮廷では通用しないのだ‼ このようなものは知らぬ」

と黒玻璃を投げつけ、割ってしまいます。

大事な思い出の品なんでしょ?

なんでそんなの割っちゃうの?

残しておいたら、また優しかった頃の自分に戻りたくなってしまう気がしたんだと思う。

だから、自分から断ち切ったんじゃないかな。

欲も打算もなかった頃の自分を、自分自身で断ち切るような場面です。

わたしには、これが単なる強がりではなく、そうしなければ生きてこられなかった人の悲しみのようにも見えました。

古代オリエント 城

ネフェルティティと同じ言葉を口にした、もうひとりの「売られた王女」

ネフェルティティには、よく似た境遇の女性がいます。

ヒッタイト皇太后のナキアです。

どちらも、故国の事情で他国へ嫁がされた王女でした。

タトゥーキアは黄金と引き換えにエジプトへ。

ナキアも、衰退したバビロニアを救うためヒッタイトへ売られています。

言葉もよく似ています。

「覚えておけ 今のわたしを造ったのは 運でも神でもない このわたし自身だ!」(16巻、ナキア)

「王朝など関係ない! わたしのこの地位は わたしの手で築き上げたのだ」(22巻、ネフェルティティ)

似すぎじゃない? 示し合わせたわけでもないのに。

境遇が同じだと、行き着く言葉も似てくるんだと思う。

どちらも、誰にも守られず、自分の力だけで頂点まで昇りつめた女性です。

ユーリ自身、この二人を重ねる場面があります。

ラムセスから「今エジプトで王太后といえばネフェルティティのことだ それだけ影響力があるってことさ」(21巻)と聞かされたユーリは、思わずこうつぶやきます。

「…それ ヒッタイトのナキア皇太后と同じ…」(21巻)

肩書きより実質的な力の方が大きい――そんな存在感が、二人には共通しているのだと思います。

売られるようにして異国に渡り、頼れるのは自分だけだった女性が、生き延びるために力を手にした。

わたしは、境遇の近い二人が似た言葉にたどり着いたことに、偶然では片づけられないものを感じます。

失脚のあと、片目の胸像に残ったもの

反乱の鎮圧後、ネフェルティティは失脚します。

逃げていく兵や女官たちを見て、彼女はこう言います。

「”舟が沈む前にネズミは逃げだす”というが なるほどな おまえたちは 逃げぬのか?」(22巻)

そんな中、最後まで残っていたのが、彼女の肖像を彫っていた彫刻家トトメスでした。

「陛下の胸像が まだ未完成でございますので」と。

目の部分に使う黒曜石の質がいまひとつだと聞いたネフェルティティは、あるものをトトメスに差し出します。

ユーリに投げつけられ、割れてしまった黒玻璃(くろがらす)――かつて弟に残してきたイヤリングです。

トトメスは「ふたつあれば両目が入ります」と言いますが、片方はもうありません。

「そのイヤリング… 失わずに持っておれば 今のわたしは変わっていたであろうか…? いや やはりわたしは このようにしか生きられなかったであろうよ だから わたしの胸像は 片目が似合いかもしれぬ――…」(22巻)

すべてを失った後に、初めて漏らした本音のような一言です。

わたしは、彼女がずっと強がっていたわけではなく、最後の最後で少しだけ素顔を見せたように感じました。

余談ですが、この「ネフェルティティの胸像」は実在します。

1912年、エジプトのアマルナ遺跡からトトメスの工房跡で発見され、左目が入っていない理由は今も謎のまま、ドイツ・ベルリンの博物館に所蔵されています。

さらに余談ですが、2026年9月17日、ネイチャー誌にツタンカーメン王墓の近くに未発見の空間があり、ネフェルティティの遺体が眠っている可能性があるという記事が発表されました(2026年9月21日時点、確定した情報ではありません)。

ロボットカメラによる調査は早ければ2026年11月にも行われるとされており、今後の続報が待たれます。

古代オリエント 城

片目の胸像が語る、ネフェルティティという生き方

滅びていたミタンニは、カイルの恩赦によって再興され、黒太子はマッティワザ1世として即位していました。

そして迎えたヒッタイト対エジプトの最終決戦。

参戦したマッティワザ1世(黒太子)に、エジプトと戦うことをためらうユーリはこう聞きます。

「エジプトにはお姉さんが…」。

マッティワザ1世はこう答えます。

「わたしにはもう 姉はいない 存在(いる)のは エジプト王太后ネフェルティティ 必要なら戦うまで」マッティワザ1世(黒太子)(23巻)

かつて「オリエント一の美貌」と語り、姉の面影をユーリに重ねていた黒太子が、自分の中でひとつの区切りをつけていました。

弟にそう言い切らせるほど、姉はもう、かつてのタトゥーキアではなくなっていたのだと思います。

タトゥーキアという名の王女は、こうしてネフェルティティという王太后になり、弟からも「もういない」と言われる存在になりました。

それでも、彼女が残した言葉は――ミタンニの王女だった頃も、エジプトの頂点に立った後も――ずっとまっすぐで、強い響きを持っています。

結局、ネフェルティティって、悪い人だったの?

うーん、悪役かって聞かれると、わたしにはそう言い切れない。

誰にも守られなかった人が、自分の言葉だけで立ち続けたように見えるから。

 

ネフェルティティの言葉をたどってきて、境遇の近いナキアの記事も気になった方は、あわせて読んでみてください。

同じように売られるようにして異国へ嫁ぎ、自分の力だけで生き延びた女性の言葉が、また違った角度から響くはずです。

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